行政書士は仕事がないって本当?うまくいく行政書士の共通点とは
行政書士の資格を取って開業しても、廃業してしまう、
仕事がなくて食べていけない、といううわさがあるようです。
それは本当なのでしょうか?
実際、私もそうですが、同じころに試験に合格した
行政書士の友人や開業後知り合った先輩方はみんな仕事があります。
だから、そんなうわさはまったく信じません。(笑)
でも、開業当初を思い出してみれば、
「行政書士って仕事がないでしょ?会社辞めて大丈夫なの?」
と親戚のおじさんに聞かれたものです。
よくよく聞いてみると、そのおじさんの会社の顧問税理士が
行政書士も兼業していて、行政書士の仕事だけでは
やっていけないとのことでした。
「仕事がない行政書士」も、ほんとにいるんですね。
でも、私の周囲の行政書士はみんな仕事があります。
この違いは、なんなのでしょうか?
仕事がある人たちに共通することを考えてみると
以下のような特徴がありました。
それは、
「取り扱う仕事を得意ジャンルに絞っている」
ということです。
行政書士の業務はとても幅広く、いろいろな
分野がありますが、うまくいっている人たちは、
専門分野を絞り、その分野に特化した仕事を取ってきています。
3人の行政書士の例を見てみましょう。
外国人ビザ関係の仕事しか受けないKさん
Kさんは、英語が得意でもともと外資系の
保険会社に勤めていました。
行政書士の資格を若いころに取っており、いつかは
独立開業したいという夢を持っていました。
50歳の時に早期退職し、行政書士として
独立開業することにしたそうです。
業務内容については、やはり得意の英語を
活かしたいということで、外国人のビザ手続きに
決めたと言っていました。
日本で働く外国人にはビザが必要で、そのビザの
発給を入国管理局に申請する書類の作成を
行政書士として行う業務です。
Kさんのように好きなことや得意なことを活かせる
ジャンルに絞るのはとてもいいと思います。
運送業なら任せてのMさん
Mさんは、開業後2年ほどは行政書士の先輩の
事務所を間借りしていろいろな業務を行っていました。
しかし、あるとき陸運局に仕事で行くと、
たまたま陸運局の目の前に空き事務所があり、
ここに事務所を借りて運送業専門の事務所を
やってみよう!と思い立ち、それから運送業の
許認可申請手続き専門の行政書士として
事務所を経営しています。
ホームページや名刺にも運送業専門とうたうことで、
専門家としての地位を築くことができたようです。
Mさんのように事務所の場所と業務を
結び付けるのも賢いと思います。
風俗営業の専門家Y先生
Y先生は会計事務所に勤務していて、税理士の試験を
受験していましたが、税理士よりも行政書士に魅力を感じ、
行政書士試験を受けて合格し 行政書士になったそうです。
会計事務所でも専門分野を持つことは重要だったそうで、
Y先生はまずは飲食店に的を絞りました。
会計の知識を活かして地元の料飲組合の理事になったり
もともといた会計事務所からの紹介で
仕事を受けたりしているうちに
あるとき風俗営業の許可申請の仕事が舞い込みました。
風俗営業の許可申請は、図面を描く必要があり
大変なのであまり取り扱う行政書士がいないのですが
それがチャンスだと思ったY先生は徹底的に勉強し、
3年ほどで風俗営業の許可申請ならY先生
といわれるようになりました。
他の行政書士があまり取り扱わない分野を
あえてやってみるのもいいと思います。
分野を絞ってしまうと、お客さんの数が減るような気がしますが、
そんなことはなくて、逆に専門家という地位を確立できます。
また、自分の専門分野の許認可の経験がない行政書士に
依頼が来た場合に紹介がいただけることもあります。
やはり分野を絞ることは大切だと思います。
以上をまとめると、仕事がない行政書士はたしかに
いるけれど、私の周囲の行政書士を見る限り、
分野を絞れば、大丈夫です。
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